【arrows Tab】タブレットPCをLinux化して快速仕様に(インストール&初期設定編)
富士通 Arrows Tab QH30/W にLinux(Q4OS)をインストールします。
この機種は32bit版しか起動しないらしく、32bitで数年のサポートが確保されているQ4OSをインストールすることにしました。当初はLubuntuをインストールするつもりだったのですが、最近は64bitしかリリースされておらず、32bit版はサポート終了間近ということもあり、諦めました。
インストールは普通のやり方と同じです。ISOファイルをダウンロードし、ブートUSBを作成し、USBからOSを起動させます。ISOファイルは公式サイトからダウンロードしました。
q4os.org
Linuxのインストール方法は分かりやすい記事がネットに数多く公開されていますから、この記事では説明を省きます。インストール方法が分からない人は、「Linux インストール方法」などの検索ワードで調べてみて下さい。
また、Q4OSのインストールの際には、こちらの記事を参考にさせていただきました。
ArrowsTabのBIOSを起動する方法は、音量調節ボタンを押しながら電源ボタンを長押しします。音量調節ボタンの+を押すのか、-を押すのかについては、機種によって異なりますので、こちらを参照してください。
インストールが終了したら、まずネットにつないでアプリのインストールを...といきたいところですが、ここで問題が発生。
ArrowsTab QH30/Wは、デフォルトの画面の向きが縦方向になっています。(BIOSの向きも縦方向でした。)なのでキーボードを装着してノートPCと同じように使おうとすると、画面が90°傾いてしまい非常に使いづらいことに。
そこで、画面の回転を先に行います。Windowsキーを押す、もしくはメニュー(画面左下、Windowsのスタートボタンと同じ)をクリックし、「Konsole」と検索。「ターミナルプログラム」を起動させます。
ターミナルが起動したら、
$ xrandr -o right
とコマンドを打ち込み実行。画面を横向きに回転させます。
次に、初回起動時に必要なセットアップを行います。起動時に表示される「Welcome Screen」の、「Run Desktop Profiler」を実行します。
Desktop Profilerを実行すると、アプリのインストール設定を求められます。設定内容は、「Full」「The Basic」「Ultimately minimal Desktop」の3つです。
今回はパワーのないPCにインストールするので、「Ultimately minimal Desktop」を選択し、後でアプリを自分で選んでインストールします。「Full」の場合、よく分からんゲームやブレンダーもインストールしてしまうので、ストレージを無駄に消費することになります。
Desktpo Profilerのインストールが終わったら、メニュー→Install Applications をクリック。FireFoxや、LibreOfficeなど、必要最低限のアプリをインストールします。
これで一通り使えるようになるはず...ですが、一つ問題が残っています。それは画面の向きです。
先程xrandrを使って画面を回転させましたが、これを毎回起動するたびに打ち込むのは非常に面倒くさいです。そこで、ログイン時に自動で画面回転するよう設定します。
具体的な設定方法は、下リンクの記事をご覧ください。