Linuxと上手に付き合う方法

全くのLinux初心者です。生じたトラブルを備忘録がてら残していきます。

【Gimp for Linux】GIMPにフォントを追加する

Gimpにフォントを追加する方法です。基本的なやり方はWindowsと同じですが、フォントを保存するフォルダの構造がWindowsと異なるため、備忘録として残します。

フォントが保存されているフォルダは、GIMPの設定から確認できます。GIMPを起動して、画面上部メニュー[編集]→[設定](英語版の場合は、[Edit]→[Preferences])から、設定ウィンドウを開きます。

画面左側に、「フォルダー」という項目があります。そのタブの中に「フォント」という項目があるので、それをクリック。そこから、フォントを保存するフォルダーを確認できます。

私の場合は、

/usr/share/gimp/2.0/fonts

というフォルダーに保存します。/usr/の中のフォルダでコピー&ペーストにはroot権限が必要で、GUIからコピーアンドペーストはできません。ターミナルから、sudoを使ってコピペします。

今回は例として、「851Gkktt_005.ttf」というフォントを導入します。縦太ゴシックのフリーフォントです。

pm85122.onamae.jp

フォントをダウンロードしたフォルダで、以下のコマンドを実行。

$sudo cp 851Gkktt_005.ttf /usr/share/gimp/2.0/fonts

cpはコピーを行うコマンドです。詳しい使い方を解説するサイトを紹介します。

eng-entrance.com

これでコピペができました。あとはGIMPを再起動すれば、追加したフォントを使うことが出来ます!

 

【arrows Tab】タブレットPCをLinux化して快速仕様に(インストール&初期設定編)

富士通 Arrows Tab QH30/W にLinux(Q4OS)をインストールします。

この機種は32bit版しか起動しないらしく、32bitで数年のサポートが確保されているQ4OSをインストールすることにしました。当初はLubuntuをインストールするつもりだったのですが、最近は64bitしかリリースされておらず、32bit版はサポート終了間近ということもあり、諦めました。

 

インストールは普通のやり方と同じです。ISOファイルをダウンロードし、ブートUSBを作成し、USBからOSを起動させます。ISOファイルは公式サイトからダウンロードしました。

q4os.org

Linuxのインストール方法は分かりやすい記事がネットに数多く公開されていますから、この記事では説明を省きます。インストール方法が分からない人は、「Linux インストール方法」などの検索ワードで調べてみて下さい。
また、Q4OSのインストールの際には、こちらの記事を参考にさせていただきました。

takaq1.plala.jp


ArrowsTabのBIOSを起動する方法は、音量調節ボタンを押しながら電源ボタンを長押しします。音量調節ボタンの+を押すのか、-を押すのかについては、機種によって異なりますので、こちらを参照してください。

www.fmworld.net

インストールが終了したら、まずネットにつないでアプリのインストールを...といきたいところですが、ここで問題が発生。

ArrowsTab QH30/Wは、デフォルトの画面の向きが縦方向になっています。(BIOSの向きも縦方向でした。)なのでキーボードを装着してノートPCと同じように使おうとすると、画面が90°傾いてしまい非常に使いづらいことに。

そこで、画面の回転を先に行います。Windowsキーを押す、もしくはメニュー(画面左下、Windowsのスタートボタンと同じ)をクリックし、「Konsole」と検索。「ターミナルプログラム」を起動させます。

ターミナルが起動したら、

$ xrandr -o right

とコマンドを打ち込み実行。画面を横向きに回転させます。

 

次に、初回起動時に必要なセットアップを行います。起動時に表示される「Welcome Screen」の、「Run Desktop Profiler」を実行します。

Desktop Profilerを実行すると、アプリのインストール設定を求められます。設定内容は、「Full」「The Basic」「Ultimately minimal Desktop」の3つです。

今回はパワーのないPCにインストールするので、「Ultimately minimal Desktop」を選択し、後でアプリを自分で選んでインストールします。「Full」の場合、よく分からんゲームやブレンダーもインストールしてしまうので、ストレージを無駄に消費することになります。

Desktpo Profilerのインストールが終わったら、メニュー→Install Applications をクリック。FireFoxや、LibreOfficeなど、必要最低限のアプリをインストールします。

 

これで一通り使えるようになるはず...ですが、一つ問題が残っています。それは画面の向きです。

先程xrandrを使って画面を回転させましたが、これを毎回起動するたびに打ち込むのは非常に面倒くさいです。そこで、ログイン時に自動で画面回転するよう設定します。

具体的な設定方法は、下リンクの記事をご覧ください。

weirdog.hatenablog.com

 

【Q4OS】.bash_profileで、ログイン時にスクリプトを自動実行する【Linux】

さて、前回ArrowsTab QH30/WにQ4OSのインストールを行ったわけですが、画面が縦方向で起動してしまう問題が発生。さらに私の個体は静電気か何かの影響でタッチスクリーンが暴走してしまう現象も発生しました。

そこで、ログイン時に画面を回転し横向きに直しタッチスクリーンを無効化するスクリプトを、ログイン時に自動で実行するよう設定します。

起動時に自動でスクリプトを実行する方法はいくつか存在します。

当初はetc/systemd/system/のフォルダ内に.serviceファイルを作成する方法を試しましたが、デスクトップユーザーの私にとって非常に難解だったので、あきらめて.bash_profileファイルの中にスクリプトを書き込む方法を取ります。

 

参考にさせていただいた記事はこちらです。

qiita.com

 

具体的な方法を記載していきます。

早速.bash_profileを作成して編集...する前に、画面を無効化する準備をします。画面の無効化には、Xinputを使って行います。参考にさせていただいた記事はこちら。

ciksiti.com

はじめに、Xinputをインストールします。

$ sudo apt install xinput

次に、システムの入出力デバイス(タッチスクリーン、マウスなど)を調べます。

$ xinput -list
⎡ Virtual core pointer id=2 [master pointer (3)]
⎜ ↳ Virtual core XTEST pointer id=4 [slave pointer (2)]
⎜ ↳ Sunrex USB Keyboard Mouse id=11 [slave pointer (2)]
⎜ ↳ Goodix Capacitive TouchScreen id=13 [slave pointer (2)]
⎣ Virtual core keyboard id=3 [master keyboard (2)]
↳ Virtual core XTEST keyboard id=5 [slave keyboard (3)]
↳ Fujitsu FUJ02E3 id=6 [slave keyboard (3)]
↳ Video Bus id=7 [slave keyboard (3)]
↳ Power Button id=8 [slave keyboard (3)]
↳ gpio-keys id=14 [slave keyboard (3)]
↳ gpio-keys id=15 [slave keyboard (3)]
↳ Goodix Capacitive TouchScreen id=16 [slave keyboard (3)]
↳ Sunrex USB Keyboard id=9 [slave keyboard (3)]
↳ Sunrex USB Keyboard Consumer Control id=10 [slave keyboard (3)]
↳ Sunrex USB Keyboard Wireless Radio Control id=12 [slave keyboard (3)]

すると、デバイスの一覧がずらずらっと出てきます。ArrowsTab QH30/Wの場合、タッチスクリーンは「Goodix Capacitive TouchScreen」という名前で割り振られたidは13のようです。

xinputでデバイスの設定をいじるときは、、idの番号を使います。タッチスクリーンの無効化するときは、ターミナルに次のコマンドを実行することで無効化できます。

$ xinput disable 13

xinputの準備ができたところで、いよいよ.bash_profileを編集していきます。

ホームフォルダ[/home/ユーザー名/]に「.bash_profile」という名前のフォルダを作成します。作成方法は、ターミナルで下記コマンドを実行します。

$ touch /home/ユーザー名/.bash_profile

そして.bash_profileにスクリプトを書いてゆきます。

今回はviエディタで書き込んでゆきます。Q4OSの場合、viエディタはインストールされていないので、インストールします。

$ sudo apt install vim

viエディタを起動し、.bash_profileを編集します。viエディタを初めて使う人は、使い方について一通り調べておきましょう。

eng-entrance.com

viディタで .bash_profileを編集します。

$ cd /home/ユーザー名/
$ vi .bash_profile

iキーを押して編集していきます。次のように書き込んで下さい。

xrandr -o right
xinput disable 13

一行目で画面の回転を行い、二行目でタッチスクリーンを無効化します。

編集がおわったら、Escキーを押してから「:wq」と打ち込むことで、保存し終了します。

これでログイン時に自動で画面が回転するはずです。

【LinuxMint20 Ulyana】Irfanviewのインストール&日本語化

画像の閲覧と簡単な編集作業に使い勝手のよいIrfanView。LinuxMintではwineから簡単にインストールできます。

windowsと同様にインストールしていきます。まず、窓の杜からexeをダウンロードします。

forest.watch.impress.co.jp

LinuxMint20は64bitですが、wineが32bit版の場合は32bitの方をインストールしましょう。

ダウンロードしたexeファイルをwineで実行。文字化けがありますが、問題なくインストールできます。

続いて言語設定を変更します。

上部メニューバーより、[Help]→[About IrfanView]をクリック。上から二番目の項目に、「Version 4.59 - 32 bit」みたいな感じでバージョンが書いてあります。

www.irfanview.com

次にIrfanView公式サイトから言語パックをダウンロードします。ご自身のバージョンのZIPファイルをダウンロード・解凍してください。

言語パックを解凍したら、

[irfanview_lang_japanese/Languages]のフォルダ内にある「Japanese.dll」のファイルをコピー。

[wine/drive_c/Program Files/IrfanView/Languages]のフォルダにペーストします。

最後に、IrfanViewを起動。メニューバー[Options]→[Change languages]をクリック。 すると設定ウィンドウが出てきますので、日本語に変更できます。

【LinuxMint20 Ulyana】CanonプリンタでスキャンしたデータをPCに送る

Canonのプリンタは、MPドライバなるものをPCに導入することでスキャンしたデータをワイヤレスで飛ばすことができます。CanonLinuxで使えるドライバも公開してくれていますが、一部機種ではLinux向けのドライバが無い場合があります。

今回買ったプリンタは、ドライバが無い機種...しかたがないので、別の方法を試すことにします。

 

今まで使っていたプリンタにはSDカードスロットがあったので、

 スキャン→SDカード→PC

という感じでやり取りしていました。

しかし、新しく買ったプリンタはSDカードスロットが無いため、この方法は使えません。USB端子もないため有線で送るのもムリ。

そこで、プリンタを操作できるスマホアプリを導入し、

 スキャン→スマホ(ワイヤレス)→LINE→PC(Chormiumアドオン)

という流れでデータを送信することにします。

Canonのプリンタは、「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」「Canon PRINT Business」などのアプリから印刷、スキャンの操作ができます。スキャンしたデータはjpgがpdfのに種類が選べ、ワイヤレスでスマホに保存されます。

そのデータを自分一人だけのLINEグループに送信。PCでLINEを開き、それをダウンロードします。

LINEのLinux版アプリはありませんが、ChrominmのアドオンにLINEがあるので、これを使います。

 

これで非常に回りくどいですが、何とかデータのやりとりができるようになりました。

ちなみに印刷の方はPCからワイヤレスで問題なく動作してます。

【LinuxMint20 Ulyana】シャットダウンできないトラブルについて

スタートボタンからシャットダウンしようとしても、ログアウトするだけで電源が落ちないトラブルに見舞われました。 ログアウトした画面で、右上の電源ボタンからシャットダウンを試みても「本当にシャットダウンしますか?」的な表示が出るのみでシャットダウンは出来ず...サスペンドはできるようですが。

端末からシャットダウンを試してみます。

$ shutdown -h now

するとこんなエラーが吐き出されてしまいました。

Operation inhibited by "APT" (PID 17696 "aptd", user root), reason is "APT is installing or removing packages".
Please retry operation after closing inhibitors and logging out other users.
Alternatively, ignore inhibitors and users with 'systemctl poweroff -i'.

ここで、調べてみると似たような症状がヒット。

enjoysoftware.hatenablog.com

しかし、よく確認してみるとエラーの内容が違うようです。上の記事のエラーとは、"PID 17696 "aptd", user root"の部分が違います。 ワタクシのPCで悪さをしているのは"unattended-upgrades"ではなく"aptd"のようです。しかしググっても同じ症状の記事は全くヒットしません。 念の為、アップデートマネージャー(スタート>システム管理>アップデートマネージャー)で更新の設定を確認しますが、自動更新にまつわる項目は全てオフでした。

しかたがないので、とりあえず電源ボタンを長押しして無理やり電源を切ってみます。すると何事もなかったかのようにシャットダウンできるようになりました。 なんだかスッキリしませんが一応解決?です。臭いものにフタしてるだけかもしれませんが... しばらく様子見です。

【LinuxMint20 Ulyana】GIMPでRAW現像する方法

タダで使い勝手の良いGIMPですが、そのままだとRAW画像は読み込んでくれません。 しかし、RAW現像ソフトであるdarktableをインストールすることで、GIMPでRAWを読み込めるようになります。

darktableをインストールします。

sudo apt install darktable

GIMPでRaw画像を開くと、darktableが一緒に開きます。darktableのウィンドウを消すと、GIMPにRAW画像が読み込まれます。